【麻薬】ずさん管理で札幌ひばりが丘病院を書類送検
  • 6 年前
札幌市の病院が厳重な管理が義務づけられている医療用の麻薬でずさんな管理をしていたとして、北海道厚生局麻薬取締部は薬剤師ら3人を麻薬および向精神薬取締法違反の疑いで書類送検しました。書類送検されたのは札幌市厚別区にある「札幌ひばりが丘病院」と、当時勤務していた薬剤師ら3人です。医療用の麻薬は犯罪など目的外に使われるのを防ぐため在庫量を帳簿に記載するなど厳重な管理が義務づけられていますが、麻薬取締部によりますと、この病院では4年前に薬剤師が帳簿のデータを誤って消去したのをきっかけに正確な在庫量を把握できなくなり、その後業務を引き継いだ別の薬剤師や助手も帳簿にうその在庫数を記入したり、道にうその処方量を届け出ていたということです。その結果、帳簿に記載された量と在庫があわない医療用麻薬は16品目に上り、麻薬取締部は量が多く悪質だとして、管理に関わった薬剤師ら3人と法人としての病院を麻薬および向精神薬取締法違反の疑いで書類送検しました。札幌ひばりが丘病院の広田盛計事務長は、「今回の問題を受けて薬剤師の人数を増やしたり帳簿の付け方のルールを作成したりして再発防止に務めたい」とコメントしています。