ミネラルで究極のリサイクル発電 夢の扉
  • 11 年前
TBS系 夢の扉 2012.12.16。

■マグネシウムで究極の電力循環社会を!…東北大学教授・小濱泰昭(67歳)

●子どもたちの時代、そしてその先に、安全で持続可能なエネルギー社会を残したい!

日本のエネルギー政策で、いま、最大の争点“脱原発”。しかし、その代替案は―?
『これがその答え。発電所です!』そう話すのは、東北大学未来科学共同研究センターの
小濱泰昭(67歳)。

小濱たちのプロジェクトチームが開発したのは、『マグネシウム燃料電池』。
酸化する際に発電するマグネシウムの特性を生かした電池で、マグネシウムを
塩水につけるだけ、あとは、空気中の酸素と反応して電気をつくり出すというもの。

有害物質を排出しない、未来の“クリーンエネルギー”だ。大容量化の技術も開発され、
リチウム電池の5倍以上の電力量を確保できるという。

ほぼ無尽蔵の資源といえるマグネシウム。これまで多くの研究者が、その発電特性を
実用化しようと挑んできたが、発火しやすく電解液に溶けやすいことから、
“マグネシウムの燃料電池の大容量化は不可能”とされてきた。
だが、小濱は、ある特性を持った「マグネシウム合金」でこの通説を覆す―。

●普通はやらないことをやってみる。とにかく動く。やれば何か道が開けてくる!

小濱たちは、使用済みとなった酸化マグネシウムを太陽光の熱によって精錬し、
再びマグネシウムとして利用する技術も確立。目指すのは、マグネシウム燃料電池を
使って無限の電力を生み出す“究極のエネルギー循環社会”だ。

この壮大なプロジェクトを実現するために、まずはマグネシウム燃料電池を世に知らしめようと、
小濱は技術的に一番難しいと考えられる移動体への搭載を決断。
福島県から故郷の宮城県まで、マグネシウムを燃料にした電動三輪車での走行実験に挑む。
全走行距離約100kmの歴史的実験、果たして走破なるか―?その一部始終に密着した。
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