2/2 アニメーションは七色の夢を見る 宮崎吾朗と米林宏昌 20140808
  • 10 年前
【内容】
2013年、宮崎駿監督が引退を宣言。日本のアニメーションを引っ張ってきた希代の天才の時代に幕が下ろされ、次の世代にバトンが渡される。宮崎アニメの遺伝子を受け継ぐクリエーターが今、新たな挑戦をしている。一人は、宮崎駿監督の長男にして、「ゲド戦記」「コクリコ坂から」を大ヒットさせた宮崎吾朗監督。もう一人は、「借りぐらしのアリエッティ」で監督デビューし、この夏、2作目の「思い出のマーニー」に挑む米林宏昌監督。
挑戦の内容もこれまでの歩みも対照的な二人だが、共通しているのは、初めて、宮崎駿監督が関わらない形でアニメーションを作るということだ。対照的な二人のアニメーション監督の新たな挑戦を克明に描いていく。

【語録】
<宮崎駿>▼
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「時代を切り開いていく チャンスってこれからもあると思うけど
甘くないんですよ もう アニメーションはそんな牽引力持っていないんです
マロ(米林宏昌)と吾朗はその最後ですよ 幻影を持ってる」
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「『思い出のマーニー』という原作は ぼくは好きですけど
絶対アニメーションにならないと思っていたんですよ
 ~中略~ あまりにも内面の問題だからですよね」
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<米林宏昌>▼
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「みんなの中でジブリと言えば ナウシカ ラピュタ トトロ なんですよね
 ~中略~ 宮崎さん自身 ラピュタみたいなのを見たいと思われながらも 毎回違う作品に挑み続けて
 ~中略~ やっぱり 次々と いろんな挑戦していかなきゃいけない」
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「(日本では)3DCGアニメで成功するのは難しい
成功例が欲しいですね」
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「これだけ努力して演技させたから伝わるに違いないと思っても 伝わらない可能性も高い
成功するかどうか分からない 失敗してるかもしれない
でもそういう風に決めたんだから それでやってみようじゃないか」
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「自分の能力より ちょっと背伸びしたくらいのことを臨んでいくと
終わったときに ちょっと成長してる
体感として分かる
 ~中略~ 成長したいと思ってる人間だけが成長できると思うので」
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<宮崎吾朗>▼
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「スタジオジブリのようには いかないかもしれないけど
気持ちとしては そっちに近づけるつもりくらいで 出来る限りのことをやって
「これがMAXだよね」ってところまで持っていかないと」
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「CGをバカにしてるやつらの鼻を明かすんですよ
ざまぁみろって」
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「こういうものを見て CGのアニメーションやってみたいっていう
キャラクター動かすってことをやりたいって風に
思う人たちが出てくれたら うれしいと思うね」
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思い出のマーニー
http://marnie.jp/index.html

劇場本予告映像
http://youtu.be/lO79qkKDUNY

【思い出のマーニー×種田陽平展】
開催期間:2014年7月27日(日)~2014年9月15日(月)
開催場所:江戸東京博物館
公式HP:http://www.marnietaneda.jp/
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